初動面談の質問テンプレ

メンタル不調の初動面談で使える質問テンプレートを示すイメージ
初動面談は質問の仕方が重要

「何を聞けばいいのか分からない」「聞き方を間違えそうで不安」―― メンタル不調の初動面談では、“質問の仕方”が非常に重要です。

結論としては、 初動面談では「原因追及」ではなく、“状態確認”を目的に質問することが重要です。

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初動面談の基本姿勢

仕事や職場対応について考え悩むビジネスパーソンのイメージ画像
判断に迷う場面こそ、冷静な視点と専門的な助言が求められます

① 詰問しない

尋問のような聞き方を避けます。

② 状態確認を優先する

原因分析は後回しにします。

③ 話せる範囲を尊重する

無理に詳細を聞き出さないことが重要です。

④ 安全確認を忘れない

強い不安や希死念慮の有無を確認します。

準主幹記事(あわせて読みたい)
管理職や人事担当者が現場で直面する「声かけ」「面談」「記録」「産業医連携」 「休職・復職対応」などを体系化した準主幹記事です。 属人的な対応から脱却し、再現できる実務フローを整えるための中心ページになります。

初動面談で使える質問テンプレ

職場の課題やメンタルヘルスの気づきを象徴する電球のイメージ画像
職場での「気づき」や判断の重要性を象徴するイメージ

① 状態確認

  • 「最近、体調や睡眠はどうですか?」
  • 「食事は取れていますか?」
  • 「出勤するのはかなりしんどい状態ですか?」

② 業務状況確認

  • 「最近、仕事で負担に感じていることはありますか?」
  • 「業務量はどう感じていますか?」
  • 「集中しづらさなどはありますか?」

③ 周囲との関係確認

  • 「職場で困っていることはありますか?」
  • 「相談できる人はいますか?」

④ 安全確認

  • 「かなり追い込まれている感じはありますか?」
  • 「消えてしまいたいと思うことはありますか?」
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避けるべき質問

産業医が解説する管理職がやってはいけないメンタル不調対応
メンタル不調対応では「良かれと思った行動」が逆効果になるケースがあります。

① 原因追及型

  • 「何が原因?」
  • 「誰が悪いの?」

② 評価型

  • 「甘えじゃない?」
  • 「気にしすぎでは?」

③ 精神論型

  • 「頑張れば大丈夫」
  • 「乗り越えよう」

面談後にやるべきこと

産業医が社員の話を丁寧に聞き、面談を行っている様子
早めに相談することで、問題は大きくなりません。

① 記録を残す

面談内容を簡潔に整理します。

② 組織共有

人事・産業医へ必要情報を共有します。

③ 業務調整

必要に応じて負荷を下げます。

④ 継続フォロー

一回で終わらせないことが重要です。

実務で重要なポイント

  • 質問の目的は「診断」ではない
  • “話させる”より“安心して話せる場”を作る
  • 原因より状態確認を優先する
主幹記事(あわせて読みたい)
休職者対応だけでなく、未然防止や再発予防、職場環境の調整まで含めた企業のメンタルヘルス対策について、 産業医の実務視点からわかりやすく解説しています。

現場経験から見た実務上のポイント

メンタル不調への対応を仕組み化することで、組織が改善していく様子を示した上向き矢印の図
メンタル対応を「コスト」ではなく「投資」として設計した企業ほど、組織は回復していきます

(産業医として複数企業のメンタルヘルス対応に関与した経験より)

実際の初動面談では、「何を聞くか」以上に「どう聞くか」が重要になります。

特に状態が悪い時期は、本人自身も整理できていないことが多く、 強い質問や原因追及は沈黙や防衛反応につながるケースがあります。

一方で、「最近かなりしんどそうですね」といった受け止め型の入り方をすると、 徐々に話せるようになるケースも少なくありません。

初動面談では、“情報収集”より“安全に支援につなぐこと”を優先する視点が重要です。

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まとめ

職場における思いやりや配慮、メンタルヘルス支援を象徴するハートのイメージ画像
従業員への配慮や支援の姿勢が、職場の安心感につながります

初動面談では、 原因追及ではなく「状態確認」を目的に質問することが重要です。

安心して話せる環境を作り、 適切な支援導線につなげることが求められます。

この記事の執筆者

Dr.Y(精神科医・産業医)

国立大学医学部を卒業後、都内の基幹病院で初期研修を修了。 その後、首都圏の急性期精神科病院に勤務し、 統合失調症、双極性障害、うつ病、依存症、認知症など 幅広い精神疾患の診療に従事。
現在は複数企業の選任産業医として、 復職支援、メンタルヘルス不調者対応、労務トラブル予防、 組織改善支援を行っている。

※本記事は精神科医・産業医としての専門的知見に基づき執筆しています。 個人が特定されないよう配慮し、プライバシー保護を最優先としています。

企業のメンタルヘルス対応で、判断に迷ったら

本記事は一般的な考え方をまとめたものです。 休職・復職対応、産業医面談、職場配慮の判断は、 企業の状況や従業員の状態によって異なります。

社内だけで判断が難しい場合は、 精神科専門の産業医に相談することで、 リスクを抑えた対応が可能になるケースもあります。

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