メンタル不調の社員が出たとき最初の24時間でやるべきこと

メンタル不調の社員が出た際の初動24時間の対応フローを示すイメージ
初動対応でその後が決まる

「突然の体調不良」「涙が止まらない」「出社できない」―― メンタル不調の初動対応は、その後の経過を大きく左右します。

結論としては、 最初の24時間は「安全確保・状況把握・適切なつなぎ」が最優先です。

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最初の24時間でやるべき3つ

重要なポイントをわかりやすく示す女性スタッフのイメージ画像
ここから押さえておきたい重要なポイントを整理します

① 安全確保

自傷リスクや急性の状態がないかを最優先で確認します。

② 状況把握

何が起きているのかを整理します。

③ 専門職につなぐ

産業医や医療機関への橋渡しを行います。

準主幹記事(あわせて読みたい)
うつ病、統合失調症、発達障害、双極性障害など、 精神疾患ごとに職場で求められる配慮や対応の考え方を、 産業医の実務視点から体系的に整理した記事です。

具体的な対応フロー(初動)

産業医が社員の話を丁寧に聞き、面談を行っている様子
早めに相談することで、問題は大きくなりません。

① 本人の状態確認

  • 会話が成立するか
  • 意識レベル・混乱の有無
  • 強い不安や希死念慮の有無

② 安全の確保

  • 一人にしない(状況に応じて)
  • 危険物の確認
  • 必要時は家族・医療機関へ連絡

③ 業務からの離脱

無理に働かせず、休養を優先します。

④ 上司・人事への共有

必要最小限の情報で共有します(プライバシー配慮)。

⑤ 産業医・医療機関へつなぐ

専門的判断につなげます。

主幹記事(あわせて読みたい)
休職者対応だけでなく、未然防止や再発予防、職場環境の調整まで含めた企業のメンタルヘルス対策について、 産業医の実務視点からわかりやすく解説しています。

やってはいけない初動対応

産業医が解説する管理職がやってはいけないメンタル不調対応
メンタル不調対応では「良かれと思った行動」が逆効果になるケースがあります。

① 無理に原因を聞く

状態を悪化させる可能性があります。

② 気合いで乗り切らせる

症状の悪化につながります。

③ 放置する

リスク管理として不適切です。

④ 一人で対応する

必ず組織で対応します。

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その後につなげるためのポイント

産業医が社員の話を丁寧に聞き、面談を行っている様子
早めに相談することで、問題は大きくなりません。

① 記録を残す

初動対応の内容を記録します。

② 継続フォロー

24時間後以降の対応計画を立てます。

③ 職場調整の準備

業務・環境の見直しを検討します。

実務のポイント

メンタル不調への対応を仕組み化することで、組織が改善していく様子を示した上向き矢印の図
メンタル対応を「コスト」ではなく「投資」として設計した企業ほど、組織は回復していきます
  • 「原因追及」より「安全確保」が優先
  • 「判断」より「つなぐ」が重要
  • 個人対応ではなく組織対応にする
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まとめ

職場における思いやりや配慮、メンタルヘルス支援を象徴するハートのイメージ画像
従業員への配慮や支援の姿勢が、職場の安心感につながります

メンタル不調の社員が出た場合、 最初の24時間は“安全・把握・連携”に集中することが重要です。

初動を誤らないことが、 その後の回復と職場対応の質を大きく左右します。

この記事の執筆者

Dr.Y(精神科医・産業医)

国立大学医学部を卒業後、都内の基幹病院で初期研修を修了。 その後、首都圏の急性期精神科病院に勤務し、 統合失調症、双極性障害、うつ病、依存症、認知症など 幅広い精神疾患の診療に従事。
現在は複数企業の選任産業医として、 復職支援、メンタルヘルス不調者対応、労務トラブル予防、 組織改善支援を行っている。

※本記事は精神科医・産業医としての専門的知見に基づき執筆しています。 個人が特定されないよう配慮し、プライバシー保護を最優先としています。

企業のメンタルヘルス対応で、判断に迷ったら

本記事は一般的な考え方をまとめたものです。 休職・復職対応、産業医面談、職場配慮の判断は、 企業の状況や従業員の状態によって異なります。

社内だけで判断が難しい場合は、 精神科専門の産業医に相談することで、 リスクを抑えた対応が可能になるケースもあります。

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