復職前面談の質問|企業が確認すべき質問例

復職前面談で企業担当者が質問を行っている様子をイメージした画像
復職前面談では、本人が安心して話せる質問を通じて復職準備を進めることが重要です。

復職前面談では、「何を質問すればよいのか分からない」と悩む人事担当者や管理職も少なくありません。復職前面談は本人を評価する場ではなく、安全に働き続けられる状態かを確認し、復職後に必要な支援を検討するための大切な機会です。質問内容が整理されていることで、本人も安心して面談へ臨みやすくなります。本記事では、復職前面談で確認しておきたい主な質問と、その意図について解説します。

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現在の体調について質問する

仕事や職場対応について考え悩むビジネスパーソンのイメージ画像
判断に迷う場面こそ、冷静な視点と専門的な助言が求められます

まずは現在の体調について確認します。「最近の体調はいかがですか」「睡眠や食欲は安定していますか」といった質問から始めることで、本人も話しやすい雰囲気を作ることができます。

生活リズムについて質問する

「毎日決まった時間に起床・就寝できていますか」「勤務時間に合わせた生活は送れていますか」など、規則正しい生活が継続できているかを確認します。生活リズムは勤務継続能力を判断する重要な材料になります。

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通勤について質問する

職場の課題やメンタルヘルスの気づきを象徴する電球のイメージ画像
職場での「気づき」や判断の重要性を象徴するイメージ

「通勤の練習はしていますか」「満員電車や長時間の移動は問題ありませんか」といった質問を行います。実際に毎日通勤できる状態かどうかを確認することが重要です。

仕事内容への不安を確認する

「復職後の仕事で不安に感じていることはありますか」「負担になりそうな業務はありますか」など、仕事内容に対する不安を確認します。不安を早めに把握することで、必要な配慮を検討しやすくなります。

復職への意欲を確認する

産業医が社員の話を丁寧に聞き、面談を行っている様子
早めに相談することで、問題は大きくなりません。

「復職についてどのように考えていますか」「復職への準備は整っていますか」と質問し、本人が納得して復職を希望しているかを確認します。焦りや周囲への遠慮だけで復職を急いでいないかも重要なポイントです。

勤務時間について確認する

「通常勤務は可能ですか」「短時間勤務から始めたい希望はありますか」など、勤務時間に関する希望や不安を確認します。本人の回復状況に応じた働き方を検討することが大切です。

就業上の配慮について質問する

産業医や人事担当者が就業判断のために書類を確認・記入している様子
就業判断や配置転換では、記録と手順の整理が重要です。

「どのような配慮があると安心して働けそうですか」と質問し、必要な支援を確認します。残業制限や業務量の調整など、具体的な配慮について話し合うことが重要です。

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通院や服薬状況を確認する

「現在も通院は継続していますか」「服薬は続けていますか」など、治療状況について確認します。治療を継続しながら勤務できる体制を整えることも重要です。

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休職者対応だけでなく、未然防止や再発予防、職場環境の調整まで含めた企業のメンタルヘルス対策について、 産業医の実務視点からわかりやすく解説しています。

復職後の目標を確認する

デスクに置かれた聴診器とパソコン周辺機器。産業医による健康管理やメンタルヘルス支援、職場の健康づくりをイメージした画像。
産業医による健康管理やメンタルヘルス対策は、働く人が安心して働ける職場づくりにつながります。

「復職後はどのように仕事へ取り組みたいですか」「無理なく働くために心掛けたいことはありますか」と質問することで、本人と企業が共通の目標を持ちやすくなります。

質問だけで終わらせない

面談では質問するだけではなく、本人の話を十分に聞く姿勢が大切です。一方的な確認にならないよう、困っていることや希望について自由に話せる時間を設けることで、信頼関係も築きやすくなります。

面談内容を記録する

面談で確認した内容や就業上の配慮、本人の希望は記録として残しておきます。復職後のフォロー面談でも活用でき、継続した支援につながります。

これまでの産業医経験を踏まえて

青空と緑豊かな木々が広がる自然風景。働く人の健康や職場環境、メンタルヘルスをイメージした画像。
働く人が安心して力を発揮できる職場づくりには、心身の健康と良好な職場環境が大切です。

これまで産業医として数多くの復職前面談を行ってきましたが、面談がうまく進む企業では、質問項目が整理されているだけでなく、本人が安心して話せる雰囲気づくりを大切にしていました。質問を一方的に行うのではなく、「何か困っていることはありませんか」「復職に向けて不安はありますか」といった自由に話せる質問を交えることで、本音を聞ける場面も多く経験しています。また、本人の回答を踏まえて就業上の配慮を柔軟に検討している企業では、復職後も安定して勤務できるケースが多い印象があります。復職前面談は情報を集めるだけでなく、本人との信頼関係を築く大切な機会でもあると感じています。

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まとめ

職場における思いやりや配慮、メンタルヘルス支援を象徴するハートのイメージ画像
従業員への配慮や支援の姿勢が、職場の安心感につながります

復職前面談では、体調や生活リズム、通勤状況、仕事内容への不安、勤務時間、就業上の配慮などを確認することが重要です。質問項目を整理しながら本人の話を丁寧に聞くことで、安心できる職場復帰と再休職の予防につながります。

この記事の執筆者

Dr.Y(精神科医・産業医)

国立大学医学部を卒業後、都内の基幹病院で初期研修を修了。 その後、首都圏の急性期精神科病院に勤務し、 統合失調症、双極性障害、うつ病、依存症、認知症など 幅広い精神疾患の診療に従事。
現在は複数企業の選任産業医として、 復職支援、メンタルヘルス不調者対応、労務トラブル予防、 組織改善支援を行っている。

※本記事は精神科医・産業医としての専門的知見に基づき執筆しています。 個人が特定されないよう配慮し、プライバシー保護を最優先としています。

企業のメンタルヘルス対応で、判断に迷ったら

本記事は一般的な考え方をまとめたものです。 休職・復職対応、産業医面談、職場配慮の判断は、 企業の状況や従業員の状態によって異なります。

社内だけで判断が難しい場合は、 精神科専門の産業医に相談することで、 リスクを抑えた対応が可能になるケースもあります。

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